半年後、日本でガラス化が可能に?!、他

クライオニクス・マガジン(第40号 2003/1)

ひかるです。今年はなかなかビッグなニュースがあります。

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半年後、日本でガラス化が可能に?!
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新年早々、CI(Cryonics Institute http://www.cryonics.org)
から連絡がありました。現在、新しいvetrification(ガラス化)
の技術を開発中であり、6か月余りで終了する。ついては、
できたあかつきにはぜひ日本でも使ってほしいとのことでした。

現在のガラス化の技術は急速冷凍が必要で、施設が大きくなって
しまうのですが、いま開発している技術はもっとゆっくりする
ことが可能で、小さくなり、日本に持ってくるのも容易とのこと。

ひかるはこの件に前向きに対応し、検討グループを作ろうと
思います。検討グループに加わってみたいという方がいましたら
ぜひ hikaru@kanon.to までお知らせください。

もし日本側で興味があれば、最低、以下の人材をそろえてほしい
とのことです。英語はかなり堪能である必要があります。
ひかるも2,3人あてがありますが、読者自身、あるいは読者の
お知り合いで該当しそうな人がいたら教えてくださいませ。

(1)CIでトレーニングを受ける意思のある葬儀屋
(2)事業を運営するスタッフ

読者のみなさんが手をあげてくださるのを、心よりお待ちして
おります。
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アルコーとCIで、保存患者100人に到達
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今月、CIで45人目の患者が低温保存され、アルコーの55人
とあわせてついに100人の大台にのりました。
両者の蜜月ぶりは、クライオサミットから4か月経ちましたが、
変わらないようです。
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アルコーのメールマガジンが創刊されました
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以下のURLから講読できます。なかなか読み応えがあります。

http://three.pairlist.net/mailman/listinfo/AlcorNews
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カナダで初のsuspension、成功に終わる
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詳細は以下のURLにありますが、カナダはトロントで、
初の低温保存措置がなされました。

http://www.benbest.com/cryonics/toronto.html

成功したポイントは、トロント近郊のクライオニキストが協力
しあったことだといいます。日本でも、クライオニクスに興味ある
人々がもっとコミュニケーションする必要があるでしょう。
そうでないと、ガラス化のサービスはうまく提供できないでしょう。
多くのかたに、「未来人とクライオニクス」会議室に参加いただき
たいと思っています。以下のURLから参加できます。
ひかるに「参加するぞ!」とメールいただいてもけっこうです。

http://www.egroups.co.jp/group/cryo-future
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M-200301032220000000015596000
803354

アルコー生命延長財団のカンファレンス報告

クライオニクス・マガジン(第39号 2002/12)

ひかるです。先月はお休みをいただきました。

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アルコー生命延長財団のカンファレンス報告
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9月号でご案内した、アルコー生命延長財団の5回目のカンファレンス、
ホットワーアードが記事を書き、日本語版もあります。以下参照ください。
が今月開催されました。以下に記事があります。

http://www.hotwired.co.jp/news/news/20021122302.html

あの、「スピリチュアル・マシーン」を書いて不死を描いたカーツワイル氏
も自分自身の延命計画を発表しています。これも、なかなか面白いです。

http://www.hotwired.co.jp/news/news/culture/story/20021121205.html
http://www.hotwired.co.jp/news/news/20021122204.html
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アルコーからのコンタクト
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久々にアルコーからコンタクトありました。日本での事業を検討している
とのこと。最近、活動が停滞しているJCAですが、これを機会にアルコー
と連携して活動を活性化させたいと思っております。「やってみようかな」
とちょっとでも思った方! ひかるまで連絡くださいね。

おっと、日本でのクライオニクス事業については、フォーエバーがすでに
事業展開中です。こちらのほうもお忘れなく!

http://www.foreverinc.net/
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Cryosummit開かれる、他

クライオニクス・マガジン(第38号 2002/10)

ついにCryosummitが開かれました。簡単に報告します。

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Cryosummit開かれる
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8月23日からミシガンでCryosummit(クライオサミット)が開かれ
ました。出席者はアルコー6人、CI(Cryonics Institute)12人
(CSC:Cryonics Socieety of Canadaのひとりを含む)、
SA(Suspended Animation Inc)2人、ACS(American Cryonics
Society)ひとり、CSCひとり、でした。

Mike Darwinが去ったSAはサービスが提供できるのかとの質問が
ありました。6か月以内に設備を用意し、9か月以内にサスペンション
のためのチームを派遣できる体制を整えるとのことでした。

perfusate (ガラス化を施す際の潅水処理)だけでも全身保存の場合は
1件につき2万ドル台になると見られ、それプラス、待機するチームの
コストもあるので、当初は4万ドルと見積もられていた全身ガラス化は、
最終的には10万ドル台にまでなってしまうかもしれないとのことです。

クライオニクスの技術の進展も早いので、サービスの質を保証するには
その質を測れる組織が必要だということで合意しました。
アルコーのDr. Newportが、その組織を作るための委員会の議長を
務めることになり、委員会は暫定的にIACO(International
Association of Cryonics Organizations)と名づけられました。

様々な協力が話し合われました。たとえば、アルコーとCI
は相互のサスペンションの現場を見学することになりました。
また、ローカルグループへの支援も強化することとなりました。

より深く協力しあうためBoard of Advisorsという評議会を
共有する検討を始めました。

CIとアルコーは、もしどちらかが破産した場合、
その患者のケアをすることで合意しました。

現在はパッケージ・オンリーのサービスをバラして、
単独サービスだけでも受けられるようにする予定です。たとえば
CIが準備だけして、保管は他の団体がおこなったり、他の団体が
準備した患者をCIが保存・・・などといったようなサービスです。

ロシアにもプロバイダができることになりました。CIでは
旧ソビエトから優秀な人材を引っ張って来ようとしましたが、
そういった人々は皆、すでにヨーロッパやアメリカでいい仕事に
就いているので、残念ながら現在の旧ソビエト圏内には優秀な人材
がほとんど残っていなかったとのことです。

21CMが開発した次世代凍結保存液が来年発売される予定です。
また、腎細胞で成功したことが脳細胞でもできるということが、
研究によって証明されました。

テッド・ウイリアムズ問題で、社会的認知度があがりました。
米国議会にも好意的なかたがいる。クライオニクスの研究を進める
ため、ロビイストを雇う検討も開始しました。

次回は来年6月3日、「不死への展望」の発売日に行ないます。

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その他、話題ふたつです
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SF作家であり、ジャーナリストであったCharles Platがアルコー
のDirector of Suspension Servicesという大事な職につきました。
多くの気持ちも才能もあるメンバーが、このポジションで燃え尽きて
きており、彼もそれを知っています。健闘を祈ります。

先月、CIはサスペンションを行ないました。これで、保管されている
患者は42人になりました。
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第5回、アルコー生命延長会議のお知らせ、他

クライオニクス・マガジン(第37号 2002/9)

今月はひさびさにアルコーのニュースです。

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第5回、アルコー生命延長会議のお知らせ
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会議名、日本語にするとちょっとおかしいですね(笑)。
アルコー生命延長財団(http://www.alcor.org)は来る11月15日
から17日まで、カリフォルニアのニューポート・ビーチで
“The Fifth Alcor Conference on Extreme Life Extention”
を開催します。詳細は以下からどうぞ。

http://www.alcor.org/conferences/2002/

第1回では、学者らしい人はゼロックスの研究所にいたRalph Merkle
くらいしかおらず、集まった人も50人程度でした。今では多くの
学者が集まり、参加者も150人を超える大きな会議に育ちました。

老化関係の学者として名高いMichael D.West博士やAubey de Grea博士、
このマガジンでも紹介した学者&実業家で「スピリチュアル・マシーン」
を書いたRay Kurzweil、現役学者にしてSF作家のGregory Benford,
唯一のクライオニクス研究機関である21st Century Medicineから
低温保存技術の第一人者Gregory Fahyと臓器長期保管の研究者Brian Wowk、
(解説:Fahyは臓器の温度を落とす技術で、Wowkはそのあとの保管技術)
ナノ医学(Nanomedicice)の第一人者Robert A.Fretis、
クライオニクス保険のRudi Hoffmanなど多彩な講師陣です。

行きたいと思いつつ、これまでいけておりません。今年も無理なのです。
どなたか、おでかけになりませんか?

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テッド・ウィリアムズ問題など
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今年、米国でウワサになり、TVでも取り上げている
テッド・ウィリアムズ問題でをごぞんじですか?

元大リーグ4割打者のテッド・ウィリアムズの死によって
遺族が骨肉の争いを繰り広げているそうです。彼が、
cryopreservationの契約をしていたからです。
CNNの全国ネットでも何度もニュースが流れました。
アルコー関係者もCNNやNBCにでたそうです。

アルコーではHPが300万ヒットを数え、入会資料の請求が
1000通を超えたとのことです。日本でも、有名人が一人
はいると状況が変わるかもしれませんね。
(有名人にお知り合いがいる方、ぜひマガジンを転送下さい)

余談ですが、アルコーの機関紙に、貸借対照表と損益計算書が
掲載されました。おそらく初めてです。クライオニクスの団体も、
やっと一人前になりつつあるようですね。
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M-200209080050000000015596000
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「誰も死なない世界」 7月24日に無事発売しました、他

クライオニクス・マガジン(第36号 2002/8)

うだる暑さにサボっています。今月は発売のお知らせのみ

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「誰も死なない世界」 7月24日に無事発売しました
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クライオニクスを扱ったすばらしき小説、”The First Immortal”の
翻訳が角川から発売になりました。翻訳・出版権を取得してから2年、
長い道のりでした。邦題は「誰も知らない世界」になりました。
詳細は角川のHPをごらんください。

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このSFはひかるが解説を書いています。解説にも書きましたが、ひかるが
“The First Immortal”を日本に紹介したいと思い、翻訳権・出版権を取得したのは、
せっかくの新世紀だというのに、今の日本が閉塞感にあふれ、未来への可能性を
楽しむことができなくなっているように思えたからです。ハルペリンの作品は、
前作の「天才アームストロングのたったひとつの嘘」(角川)もそうですが、
テクノロジーが未来を変えていく可能性にあふれています。これをぜひ日本に
紹介し、未来の可能性をお示しし、日本の未来を元気にしたいと思ったのです。
すばらしい小説です。ぜひ、読んでくださいね。
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