リアニメーションについて、他

クライオニクス・マガジン(第55号 2004/12)

もう年末です。今年最後のマガジン発行です。

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リアニメーションについて
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ひさびさに、リアニメーション(低温保存状態からの復活)の
話題でcryonetが盛り上がりました。リアニメーションについては
現時点でもリヒテンシュタインにあるReanimation Foundationが
唯一ちゃんとしたサービス(資産運用など)を提供しています。
詳細は以下のページでどうぞ。最近見つけましたがよくまとまって
います。

http://www.cryonics-europe.org/reanimation.htm

クライオニクスに関心がある方で、英語がいまいち苦手で
cryonetメーリングリストに入っていないみなさん、新年、
一念発起で登録してみませんか? 以下から登録できます。

http://www.cryonet.org/
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CI、設備拡張をHPで公開
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CIが低温保存関連のページをリニューアルしました。
保存設備の写真などもあり、なかなか面白いです。

http://www.cryonics.org/cryostats.html

また、パーソナルアラームのシステムについて、ページを
作りました。日本でパーソナルアラームのシステムを導入するのは
まだ時間がかかりそうですが、関心ある方はぜひごらんください。

http://www.cryonics.org/personal_alarms.html
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アルコーCEO、就任半年を語る
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ちょっと古いですが、アルコーの新CEO、Joseph A. Waynick
が就任半年を語るという記事があったので、概要をお伝えします。
予算システムの導入(なんと、いままで手作業だったようです)、
法制度との継続した戦い、設備の拡張など、大変だったようですが、
非常に成果があったと強調しています。

大きな成果は、Arizona State University(ASU)との契約です。
アルコーがバイオ分野での倫理についての研究のスポンサーに
なったことで、学会にクライオニクスというものの可能性を
啓蒙できると考えています。

同時に、細胞学やナノテクの研究者が、クライオニクスについて
まじめな議論をする際に倫理面での制限をなくす効果があるの
ではないかと期待しています。

大学から、これまでのアルコーの処置を評価するインターンを
受け入れることも行います。外部から、いまのオペを改善する意見も
もらえるし、その学生の発信で、学会等の認知があがるでしょう。
その学生は将来、アカデミックな意味での戦力になるかもしれません。

大きな成果が期待できるでしょう。
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クライオニクス技術開発状況、他

クライオニクス・マガジン(第54号 2004/10)

またもサボっておりました。ごめんなさい

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クライオニクス技術開発状況
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保存のための”ガラス化”技術については、最近ニュースを
聞きません。これは、研究が進んでいないというよりは、
研究が”アングラ”な”怪しい”ものからまっとうな研究に
なってきた(笑)ためで、決して進んでいないわけでは
ありません。自分でも正確の翻訳できないので紹介は
しませんでしたが、クライオニクス研究最大手の
21st Century Medicineは優れたレポートも出しています。

http://www.21cm.com/pdfs/cryopreservation_advances.pdf
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アルコー値上げ
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アルコは来年1月から値上げです。頭部保存の最低料金が
5万ドルから8万ドルへ、体全体が12万ドルから15万ドルに、
また、何かおこったらすぐにかけつけるサービスに月10ドルです。
ひかるはこれをネガティヴにはとらえていません。まともな
ビジネスに近づいてきているとポジティヴに評価します。
詳細は以下からどうぞ。

http://www.alcor.org/BecomeMember/standby.html
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CIの会員数
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CI(cryonins Institute)は米国人以外にも開かれた団体です。
しかし、やはり圧倒的に米国人が多く、464名のうち、
米国以外は118名しかおらず、うち45人がイギリスです。
米国で一番人数が多い州は? というともちろんカリフォルニア!
CI本部はミシガンですが、跳んでる連中はSo-Calに集まるのです。
ちなみにアルコーは9月末で687人です。
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9月12日、ひさびさのオフ会です、他

クライオニクス・マガジン(第53号 2004/8)

7月もさぼり、8月も末ですが、マガジン出します。

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9月12日、ひさびさのオフ会です
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何ヶ月もやっていなかったオフ会、再開です。

今年1月から3月、医療関係者のご家族の方への対応のため、
実際に日本でクライオニクスを提供するときの手順を検討し、
薬の調合も行い、費用も見積もりました。
(470万円強です。詳細は4月号をごらんください)

幸い、ご家族の容態は安定し、緊急の対応は不要になりました。
一方、この対応の準備をした2人のエンバーマーのうち
一人が帰国され、もう一人がそれでてんてこまいの忙しさになり、
オフも開けない状態になっていました。が、ボチボチ再開します。

今回の議題は、ホームページです。北千住でジャズを聴きながら
クライオニクスへの関心を高めるホームページ作りを検討します。
9月12日の夕方です。関心ある方はひかるまでご連絡ください。
お待ちしています。
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アルコーの近況
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4月号でもお伝えしましたが、体全体のvitrificationでの保存
サービスを提供するため、研究をしています(いまは頭部だけ)。
資金は相変わらず不足のようです。

東海岸での緊急時の対応のため、Emergency Educational Institute
という会社に緊急時対応を頼む3年間の契約を結びました。
日本ではいつかJCAがそのような役割を果たしたいものです。

アルコーの会員、7月末で673人です。3月末から13人増加。
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英語の得意なかたはぜひ、他

クライオニクス・マガジン(第52号 2004/6)

今日のミーティングが中止になってガックリのひかるです。
気を取り直して、マガジンをお送りします。

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英語の得意なかたはぜひ
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CryoDiscというクライオニクスに関係する話し合いの場を
集めたページができました。

http://network54.com/forum/53186

え? 英語は全然だめ? ではとりあえずは日本語の掲示板
へどうぞ。

http://6029.teacup.com/hikaru2004/bbs

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CI、63人目、64人目を相次いで保管
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両方とも、急死でした。日本ではまだまだ急死の場合の
処置能力がありません。もっと、がんばらないと・・・
英語の得意なかたは、CIのニュースでごらんください。

http://www.cryonics.org/whatsnew.html

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アルコーの設備
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クライオニクスの処置ってどうやってやってるの? という
疑問ありますよね。ちょっと古い情報ですが、アルコーが
プレス用に写真を公開しています。見たことないかたはどうぞ。

http://www.alcor.org/press/index.html

ちなにに、アルコーの会員はいま662人です

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アルコー、身体全体の保存のため資金調達中
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Vitrificationでの保存は、アルコーは現在頭部の保存しか
提供していません。身体全体の保存は一世代前の技術です。
いよいよ、サービスの提供に向けて、計画を練っているようです。
資金の調達も、並行して進めています。
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日本でのサービス提供、手順の確認と見積を行ないました、他

クライオニクス・マガジン(第51号 2004/4)

クライオニクスマガジン、一ヶ月お休みをいただきました。
”「未来への「いい事例」”は全く反響がないので
いったん中断します。(みなさん、興味ないんですか~)

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日本でのサービス提供、手順の確認と見積を行ないました
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以前お知らせした、医療関係者のご家族の方への対応のため、
実際に日本でクライオニクスを提供するときの手順を考え、
費用をざっと見積もってみましたのでご報告します。

事前準備
(1)CIへの入会
CIは会員にしかサービスしません。会費1250ドルと処置費
28000ドル必要です。
CIは葬儀屋の資格があるので、問題なく遺体を受け取れます。
日本から送るときはCIは「お墓」という位置づけになります。
(2)エンバーマによる下見
レンタカーを借りてポンプやジグラーケースなどの機材を事前に運び、
処置する場所を下見します。レンタカーは乗り捨てて、帰路新幹線です。
近隣の病院で場所を確保できれば便利です。

おなくなりになったとき。
(1)2人のエンバーマーが急行。
(2)事前に協力を確認した国内葬儀社から氷、ドライアイス、梱包などを
積んで車出発。遺体は、車がつくまでは氷で低温に保つ必要があります。
(3)処置する場所まで、遺体を氷で冷やしながら搬送
(4)エンバーマーによる処置
(5)ジグラーケース(遺体を空輸する箱)にドライアイスを詰めて、
国内葬儀社に向かう。
(6)国外搬送手続き(国内葬儀社、必要に応じエンバーマー)
(7)飛行機の時間(関西空港ならノースウエストでデトロイト直行)
にあわせ、葬儀社もしくは車の中でドライアイスからエコアイス
(ドライアイスであらかじめ冷やした保冷剤、48時間有効)
に詰め替え、出発。
(8)ミシガン直行、CIスタッフが受け取り。
(9)機材をレンタカーに積んで東京へ。

費用(CI除く)概算

葬儀社分 : 約100万円
(内訳)梱包剤・作業、ドライアイス、エコアイス、搬送、
遺体一時保管、寝台搬送、国外搬出事務手続き、
空輸料金。

その他  : 約80万円
(内訳)レンタカー、電車代各10万円、薬品10万円
処置料50万円(機材レンタル、ジグラーケース代を含む)
(50万円は2人が3日以内で処置することが前提です。
飛行機の関係で4日目が必要なら3万円X2が必要です)

日本からですとCIを含む総費用は470万円以上になりそうです。
今回、手順を考え、きちんと見積もりましたので、日本でも対応が
ほぼ可能になりました。まだ一回も実施していないので、
失敗した場合、その時点までの費用をどうするかなどの検討が必要ですが、
その合意ができれば対応できますので、クライオニクス処置ご希望の方は、
ひかるまでご連絡ください。
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何人が保存されているか?
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米国全土では不明ですが、2大プロバイダのアルコーが60人、
CIが62人になっています。CIがいきなり増えたのは
cryospanという会社から最近いっきに10人受入れたからです。
この会社はアルコーがカリフォルニアからアリゾナに移ったとき
残った人々が作ったものですが、結局廃業しました。
しかし、実は、当時最も高い技師を持ち、期待されたグループ
だったのです。プロバイダ選びは難しいですね。
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アルコーにも攻撃、しかし、無事解決
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最近、CIが事業停止命令を受け、葬儀屋の免許を取ったことを
報告しましたが、その直後、アルコーも攻撃を受けました。
州の葬儀関係の機関の指揮下にないるように、との州命令が
州の議会に出されましたが、無事却下されました。
攻撃も増えていますが、支持者も増えているようです。

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