クライオニクス(K)


クライオニクス(人体冷凍保存)

私ども日本トランスライフ協会(JTLA)では、Kriorus社(ロシア連邦)と連携をして人体の長期冷凍保存を行うサービスを提供させて頂いています。(ロシア・ウクライナ紛争により現在はサービスを休止させていただいております)

医師の死亡診断後に、患者(故人のご遺体)を低温(約-70~-80℃)に保ちつつ、日本からロシアへ空輸し、モスクワ近郊にあるKriorus社のクライオニクス施設にて長期の冷凍保存(約-196℃)を行う内容です。

遺体の国内搬送、冷却保管、書類手続き、契約のサポート、納棺梱包、空輸等の一連の内容が含まれております。

私どもでは、希望する方全てに上記サービスをご提供したいのですが、様々な制約が御座います。(経済的な制約やその他の制約)事前にお問い合わせをお願いします。

○クライオニクスサービスの一般的な流れ

生前
①説明
②各チェック(JTLA入会、各条件の確認)
③契約(Kriorus社、JTLA)

臨終
①連絡、相談、待機

没後(日本国内)
①医師の死亡診断後に、お体をお預かりし予備冷却を行い保管(日本国内各所から東京)
②Kriorus社への連絡
③必要書類への署名、捺印を頂きお預かりします。(一部、前金をお預かりします)
④空輸の為の書類制作。(約2週間)
⑤空輸の予約(必要書類のコピーを提出して承認をとり予約)
⑥空輸棺に納棺梱包(2重棺)
⑦空港へ搬送(検査、書類提出、空輸棺の引き渡し)
⑧空輸(日本からロシアへ)

没後(ロシア国内)
①モスクワの国際空港にて、空輸棺の引き受け
②空港からKriorus社のクライオニクス施設に搬送
③空輸棺からご遺体を取り出し冷凍保存用のボディーパックに納める
④長期冷凍保存庫へご遺体を納める

注意事項
*事前にJTLAの会員になっている事と、JTLAとのクライオニクスに関しての契約、及びKrious社とのクライオニクス契約をされた方が対象になります。

*クライオニクスはストレートフリージングとなります。ストレートフリージングとは凍害防止液の灌流処置を行わないシンプルな方法となります。

*クライオニクスにはニューロ(頭部のみ)及びフルボディ(体全体)のオプションがありますが、当協会ではフルボディ(体全体)のみのご提供になります。FAQ→ニューロオプション

*料金につきましては、お住まいの場所、季節、身長、体重、お体の状態などが関係してきますので、都度お問い合わせ下さい。 お問い合わせはこちらより


重要事項説明
・JTLAで提供しているストレートフリージングサービスは脳の中の形態的な記憶情報(コネクトーム)を保存・復元するための手段です。

・現状存在する保存法では肉体の蘇生(身体蘇生)を実現させる事は困難であり、JTLAでも現段階では身体蘇生をお勧めしておりません。

・コネクトームからデジタルデータとして記憶や人格を復元する情報蘇生は、クライオニクスという手段をを使わなくとも、メールや映像等のライフログや機能的核磁気共鳴イメージング(fMRI)を使った脳機能イメージング等のデータから、元のコネクトームと同程度の情報を復元する事で実現される可能性があります。

・身体蘇生はクライオニクスという手段を使わなくとも、再生医療等で臓器を復元出来る可能性があります。

・従ってJTLAではクライオニクスを、脳情報をバックアップする手段と位置付けています。

・ストレートフリージングの場合、シナプスによる神経結合等、コネクトームを形成する物理的な構造の全てが保存される訳ではありません。

・ストレートフリージングによって保存された脳からコネクトーム情報を復元するためには、脳組織の凍結時の氷晶形成プロセスを逆計算してコネクトームの論理的な構造を復元する必要があります。

・完全に復元されたコネクトームから生じるデジタルデータとしての人格と、元の脳の中のコネクトームから生じる人格は同一と考えています。これを否定する科学的論拠は現在存在しません。これはソフトウェアや人工知能の学習データをコピーした際に、オリジナルとコピーとの間に差異が存在しないという事と論理的に同じ結論です。

・しかし、会員が身体蘇生の可能性に賭けてJTLAのストレートフリージングサービスを利用したいという事であれば、上記の点をご説明申し上げた上で、会員のご希望を尊重します。

・また情報蘇生に関しても完全な復元を保証するものではありません。ストレートフリージングによって記憶や人格がデジタルデータとして復元できる可能性がありますが保証はできません。

パンフレットが出来ました。
ここからどうぞ。