クライオニクス・マガジン(第90号 2012/11)
CIの年次総会のレポート、必見です!
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JCAメンバー CIの年次総会へいく
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今年のCIの年次総会にはじめてJCAメンバーが参加しました。
多くのクライオニキストが起業家精神を持っていることに
とても勇気づけられたとのことです。年次総会ではもろもろ
情報を得られましたが、特に重要はものを以下に列挙します。
① 凍結保護剤を使って脳切片(マウスの脳をスライス状にしたもの)
を液体窒素で凍結保存し、解凍してから電気的活動を記録し、
長期記憶(LTP)が保持されている事を確認した。
② 凍結保護剤が生化学的あるいは化学的反応によって
(分子の構造に依存して)細胞に毒性もたらすメカニズムは
ほとんど分かっていない(観察していない)。
現時点で分かっている凍結保護剤が持つ細胞毒性の主要な
原因は細胞内液と凍結保護剤の浸透圧差である。
③ 海外または長距離の患者輸送を行う場合、ガラス化処置を
施した後ドライアイスで冷温を維持し45時間以内であれば、
液体窒素と同等の保存状態を維持できる。
④ 予期しない突然死に備えて、心拍等を常時モニターする
デバイスの開発と緊急対応のスタッフ(ボランティア)の
ネットワークを準備する必要がある(そのような動きがある)。
このような報告を聞けるJCAのスカイプオンラインミーティング
は毎月第3日曜20時からです。参加されませんか?
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アルコーのカンファレンスは40回目を迎えました
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203人の参加登録があり、内容も充実の会議だったようです。
YouTubeの動画には人体冷凍保存についての一般的な誤解に対処し
具体的な質問に答えるという役割で大いに期待しているとのこと。
今回のカンファレンスでも以下の動画などがアップされています。
また、Strategic Meetingについてもブログで公開されています。
興味深い内容です。
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本の紹介
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最近、久々に興奮の本を読みました。その名も「寿命1000年」
SPAの紹介文をどうぞ。
http://nikkan-spa.jp/256650
この紹介文にはありませんが、ひかるが「すげー」と思ったのは
7つ目の「突然変異」を避けるためにテロメラーゼ遺伝子を
取り除いてしまおうというアイデアです。体の再生はできなく
なるが10年に一度細胞を移植して生命を維持し、
細胞癌化のリスクをゼロにするのです。「そこまでやるか?」と
いう感じでした。知的好奇心を刺激されること間違いありません。
●● MIXIにもコミュニティあります。参加歓迎!
http://mixi.jp/view_community.pl?id=859637
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http://archive.mag2.com/0000015596/index.html
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