クライオニクス・マガジン(第30号 2001/11)
アルコー新体制、出だしは好感!
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アルコーの方針変更(よかった!)
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先月、米国在住の日本の友人がアルコーの代表と会い、現在
外国人がサービスを非常に受け難くなっているアルコーの
契約形態が改善されることを確認してきました。
JCAスタッフも初めて代表のDr. Jerry Lemlerとメール交換し
今後、協力しあうことを確認しました。
来年の夏あたり、いよいよJCAとしてアルコー見学ツアーを
やりたいと思っております。関心ある方はcryo-j@kanon.to
までご一報ください。
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“The First Immortal”とPaulへのインタビュー
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角川から年内を予定していた”The First Immortal”の出版が
少し遅れます。翻訳は大変なのです。現在、このSFの解説を
書くために何人かのクライオニクス関係者にインタビューして
いますが、その中で興味深かった部分を紹介します。Paul Wakfer
が「不死」について答えた部分です。
−不死は可能と思いますか? それを可能にする技術は?
「可能だろう。しかし、可能とする技術は? という質問に答える
のは大変難しい。質問を人生を飛躍的に延ばすことは可能か?
であれば答えやすい。
1)カロリー制限とビタミンなどの適切な服薬、トレーニング、
よい睡眠とリラクゼーションにより寿命は2〜30年伸びる。
2)長寿のための薬を開発することにより、50年伸びる。
3)成人を対象にした体細胞遺伝子治療の開発で100年伸びる。
4)体の一部分の交換や適切な治療で300年伸びる。
5)300年あれば、心を別の媒体に移すことができるだろう。」
−いつごろ実現しますか?
「1)はいまでもある。
2)は10年以内
3)は25年以内
4)は50年以内
5)は100年以内」
−どうすれば実現できますか?
「最大の課題は人々の関心いかに高めるかである。
2)には100億円、3)には1千億円、4)には1兆円、
5)には100兆円かかるのではないかと思っており、
人々が人生の優先度を変える必要があるだろう。」
−実現のためにどの団体が重要ですか?
「2)のためにはAlteon Pharmaが重要だ。残りはまだ先で、
答えるすべはない。」
Paulは63歳です。しかし現在週2日のトレーニングを
欠かさず、大変元気です。クライオニクスの活動からは
手を引きましたが、「不死」をまったくあきらめておらず、
議論していてとても楽しいです。彼と彼のパートナーである
Kittyが作る http://www.morelife.org は人生を広げるのに
重要ないろいろな情報が詰っています。ぜひ来訪ください。
ちなみに、彼は100億円の資金があれば、15年で
完全な低温保存技術が確立するとの見通しをたてています。
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