GLASS TRANSITION PROJECT の提案、他


クライオニクス・マガジン(第24号 2001/4)

今月はALCOR関連の記事とJCAオフのお知らせです。

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GLASS TRANSITION PROJECT の提案
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ALCORの代表者フレッドから正式に標記プロジェクトの提案が
公表されました。ひとことでいえばVitrification(ガラス化)
技術による身体全体の低温保存サービスを開発することです。
このニュースでは繰り返し述べていますが、現在のALCORの
保存技術は20年以上前に開発されたものです。現在
盛んに研究されているVitrificationでの保存は、昨年末に
やっとALCORが頭部のみの保存に適用したばかりです。
(詳細は1月号をお読みください)

この技術を身体全体に適用するための費用ALCORはざっと
2000万円と見積り、資金集めを開始しています。
簡単に「適用」と言っても、以下のような課題を解決
しなければなりません。
(1)死直後処置の改善
(2)直後処置をするメンバへのトレーニング
− トレーニングプログラムは全面見直しです。
(3)恒久的処置の改善
(4)長期保管施設の拡充
(5)協力できる医者のリクルート
このプロジェクトに資金を提供したいという方は、
jlemler@alcor.orgにコンタクトください。JCAが
ご紹介することも可能です。何度か紹介している
HSCPを始め、いくつか「完全な保存」のための研究が
走っています。それに比べれば現在のVitrification
技術でのサービスはレベルが低いわけですが、
実際に提供できる「サービス」の開発では現在もALCOR
がトップを走っています。多くの資金が集まることが
期待されます。

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Dr. Jerry Lemler アルコーのCryoTransportの責任者に
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前の記事のメールアドレスは、最近アルコーのCryoTransport
(主に死の直後処置の部分を指します)の責任者になった
Jerry Lemler博士のものです。ALCORではこのポジションに
やっと医療専門家を迎えることができるようになりました。
「え? 低温保存は医者がやるのではなかったの?」と驚かれる
かもしれませんが、クライオニクスは「冷凍葬儀屋」と揶揄される
時代からここまで成長しました。が、冷凍葬儀屋の時代にも、
ALCORのMikeやJerry(医療のの世界では「しろうと」)より、
損傷が少ない状態で死体を保存できる医者はいませんでした。
低温工学が医療の世界でメジャーになるにつれ、両者は少しずつ
近づいてきたわけです。
前の記事の(5)に示すように、博士は自分の就任と同時に他の
医者のリクルートも初めています。クライオニクスも新しい時代
にはいってきたと言えるのかもしれません。

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JCA春のミーティングは4月21日夕方
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ひさしぶりにJCAのミーティングが開かれます。
活動の活発な米国に比べ見劣りする日本で、何をやっていくか
真剣な討議をする予定です。多くの方の参加をお待ちして
おります。関心あるかたはcryo-j@kanon.toまで。

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